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窓あき封筒のフイルムについて@野口製袋所前バス停留所

なにを隠そう グラシンは透けて見える紙なのです。

窓あき封筒は、セロファンや塩ビフイルムからパルプ100%で窓部分を剥さなくても再生可能なグラシンペーパーに変わりつつあります。

「この封筒は窓部分も剥がさずにリサイクルできます」
「この封筒はすべて紙でできていますので紙製品としてのリサイクルが可能です」
というような説明文も一緒に印刷されることをお勧めします。

MEMO 
窓付き封筒用のフイルムの材質は、塩ビが多く使われています。塩ビは原料の6割が塩で、石油は4割と「省資源・省エネ」型のプラスチックです。軟質から硬質までさまざまな種類があり、その用途がきわめて広いのも特徴の一つ。丈夫で透明で窓用フイルムとしては一番適しているのですが残念ながら、紙と一緒には再生処理することは出来ません。フイルムを剥がして紙をリサイクルするか、焼却処分します。

セロファンは、木材パルプを原料として造られる透明フィルムです。焼却しても有害ガスの発生が無く、土中で分解するなど、環境に優しいフィルムです。しかし紙と一緒に混ぜて再生処理することは出来ません。フイルムを剥がして紙をリサイクルするか、焼却処分となります。

また、特殊な樹脂を窓部分に浸透させ透明化しているものもリサイクルの妨げとなります。最新の水溶性ワックス加工は大丈夫とのことですが、製造している場所が限られてしまうため、納期がかかる、大ロット向けなど、通常の窓あき封筒のように一般的ではありません。

透明度は低く、湿度にも弱いグラシンですが、原料がパルプ100%の「紙」であるため、フィルムを剥がさなくても再生処理が可能であり、環境のことを考えると一番優れた窓封筒用フイルムといえると思います。

窓あき封筒のフイルムについてA

透明の窓封筒用フイルムは、塩ビが環境問題でほとんどスチレン系のフイルムに替わってきています。当社では、透明性、作業性に優れた旭化成ОPSフイルムを使用しています。

接着剤と紙のリサイクルについて

封筒の製袋には、水溶性のアクリル樹脂や酢酸ビニルが主成分の乳白色エマルジョンを多く使いますが、安全面、またリサイクルにおいても問題はほとんど無いと言うことです。
自分が子供の頃は、工場の外で釜戸で薪を焚いて麩糊を作っていました。舌切りすずめのお話でも糊を食べておばあさんに舌を切られてしまいましたが、薄暗い工場の中でネズミが糊を食べているのをよく目撃したものです。
現在も澱粉糊は一部使用していますが、昔は夏になると腐って臭ったものです。接着剤の中では一番安価で安全なのですが、機械の高速化や製品の仕上がりの美しさが求められるようになり、化学接着剤が主流となりました。

現在、製本の無線綴じや製箱に多用されるホットメルト接着剤ですが、雑誌などはホットメルトがついたままリサイクルしています。ただ再生過程でホットメルトが除去できない場合もあり条件の厳しい上質用紙にはリサイクルできず、ダンボール原料などに再生されます。

現在、古紙の相場は上昇傾向にありまして ほとんどの紙がリサイクルされます。以前は黄色や赤、紺色などはダメと回収業者に言われて焼却処分していたのがウソのようです。
リサイクル用に収集された古紙は、水や薬品で溶解されてゴミや金属、インクなどが分離されることにより、パルプに再生処理されます。その後、パルプ溶液を均一に延ばし、脱水、乾燥、表面加工して再生紙となります。
また、ダンボール古紙や雑誌古紙はダンボールに、新聞古紙は新聞紙に、古紙は印刷用紙に再生される等、古紙の種類により再使用される品目が限定されます。ですから、分別回収が大切です。

再生できない古紙は、家畜用敷き料、吸水材、吸油材、覆土代替材、汚泥脱水材、舗装用アスファルト助剤、コンクリート型枠、床材、木材加工品の芯材、中質繊維板の代替用、雑草抑制シート、住宅用断熱材、その他いろいろ利用されるようです。

話が外れてしまいましたが、接着剤は溶解の段階で一緒に溶けてしまいますので、再生紙の性能を落とす原因にはなっていることは確かです。意外なことにホッチキスの針ですが、ホッチキス針は古紙再生工程の中で除去され、集められクズ鉄として生まれ変わります。なるほどと思いました。

糸綴じという製本方法も昔からあります。グリーン購入ネットワークのガイドラインを見てみますと、
○ノートや用紙類の綴じ方
 ノート類の製本には、粘着剤を使う無線綴じ、糸綴じ、金属リング綴じなどの方法があり、製品用途や種類に応じて使い分けられています。粘着剤、糸、金属リングなどは、どれも紙のリサイクルにあたって品質の低下や廃棄物の増加を招きます。しかし、現状の廃棄量や再生用途から考えると、ノートのリサイクルには、綴じ方の違いによって際立った優劣はないと考えられます。
と記載されています。以上ご参考まで・・・・

二度と再生できない紙こそ資源とエネルギーの無駄遣いはやめましょう

トイレットペーパーの比較日本のトイレットペーパーはとても高品質です。写真をご覧ください。@はイスタンブールのビジネスホテルで失敬してきたものです。着色してあるわけではないと思いますがタウンページのようなクリーム色です。ちょっとざらざらしていてお尻には優しくないかもしれません。エンボス加工も施してあります。
なぜこのペーパーを持ち帰ったかと言いますと、今でこそほとんどの紙が古紙として回収再生されますが、その当時はクリーム色は古紙回収業者も引き取ってくれなくて焼却処分していました。脱墨しないでトイレットペーパーに生まれ変われないのか。そんな思いで持ってきたのです。
Aはソフィアの雑貨店で買った物ですが、色は新聞紙と同じナチュラルといった感じです。紙に腰がありませんが とてもソフトで悪くはありません。
BCは国産です。白色度が@Aに比べて格段に高くなっています。Bは牛乳パック30%配合のグリーンマークのついた商品です。Cは大手製紙メーカーの香料入り、大き目のエンボス入りの最高級品(!?)です。紙の腰もあり柔らかさも十分で、メーカーは「安心感のあるふんわりとした紙の厚み」でトイレットティシューと位置付けています。やはりパルプ100パーセントの製品はグレードも高いのです。

清潔感から白が好まれるのは理解できますが、個人的には脱墨材無添加のナチュラルな製品にも期待しています。貴重な森林資源を水に流していいのでしょうか?







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